TEL.
055-298-4566 |
ここでは、患者さんにお渡ししている「ニュースレター」や「お休みのお知らせ」の中から、身体・治療に関する事を書いた物を集めております。
一体、誰が読むんだ!!と思える内容なのですが、当院に来てくれるクライアントさんは理論好きで意外に読んでいて下さり、逆にマニアックな質問を受けたりもします。
そんな質問に答えられる様に勉強し直したり情報を集めたりして、クライアントさんと切磋琢磨して出来たページです。
お時間が取れる時に読んでみて下さい。
※毎回、枕の部分とお尻の部分の内容が全然違っていて「フリ⇒オチ」になっていない!とご指摘を受けます。
その通りなので、文章力のなさを痛感しています。。。
あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 |
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は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 |
[ま]・・・ 学ぶ |
今でも月に2〜3回はセミナーや講習会に参加させていただいております。毎回新たな発見や氣づきを学ばせて貰うのですが、学んだ事が直ぐに治療に生かされるかというと難しい部分があり、熟成を要する技術であるなど、自分のものとして使える様になるには時間がかかるものです。結局使わなかったり、クライアントさんに受け入れてもらえずに封印してしまったテクニックもいくつかあり、時折思い出したように引っ張り出して使ってみたりしています。使わなくなったテクニックが使えないという訳ではなく、様々な理由で使わなくなってしまったのですが、その理由の一つに治療時間があります。この辺は経営的な理由でもあるので改善の余地はあると思います。もう一つの理由として、以前は刺激量の強い治療を行っていたのですが現在はいかに少ない刺激で身体を変化させられるか!そんな考えで現在も学んでおります。以前は一つのテクニックや治療法を学ぼうとすると何年もかかったり、何百万も掛けないと教えてもらえなかったりしたのですが、現在はいたるところでセミナーが開催され、様々な治療法、経営、マーケティングの本やDVDなどが売られています。学びたいテクニック、治療法は沢山あり、今まで教えて頂いたテクニックも更に磨きを掛けなければ直ぐに錆びてしまいます、そういった点で言えば一生学ばなければいけない職業なのだと思います。
[み]・・・ 耳鍼 |
耳鍼を一躍、知らしめたのは「ダイエット耳鍼」ではないでしょうか! うちでもたまにお願いをされてやるのですが効果は人それぞれで効果のでる、出ないは直ぐに判断が出来ます。耳鍼の歴史は世界の各国で民間療法の一つとして報告があるが体系的に捉えまとめられたものにフランス人医師ノジェの「耳脈反射」があります。 その後様々な研究者、医師により発表され耳と自律神経系の繋がりが注目され、ダイエットなどにも有効性を証明できるとして広がったようです。 ダイエットだけではなく身体の反射区が耳介の部分に存在していて身体の様々な症状に対して対応できる治療点でもあります。 ただ、個人的な感覚でいえば、治療効果の即効性を感じられないのであまり治療のメインとしては使えておりません。ダイエットに関しては自分自身が体験してみた効果の程というと「胸が詰まるような感じ」「胸焼け感」を覚えます。 決して心地よいものではなく食欲を抑えられているというよりも上手く飲み込めない感覚でした。勿論、これらの感覚は人それぞれで感じる人、感じない人がいます。 あくまでも反射を利用したアプローチなので反射の良い、悪いがあるのだと思います。経験的にはあまり食べないけど太っている方、お薬の服用中の方、妊娠中の方、耳をかく癖のある方などは反射が出にくいと考えております。当院では耳鍼のほかに、耳のアプローチを行い、側頭筋(側頭骨、外耳穴)を緩めることで頭痛や身体の側面の症状を改善させていきます。皆様も耳に関するエクササイズや健康法が出回っておりますので試す価値はあると思います。 お気楽にできますからね。
[む]・・・ むずかしい話 |
今回はちょっと、小難しいお話を! 健康保険が使えるかどうか?を聞かれる事があるのですが接骨院で保険の適応となるのは「骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷」の5つになります。所謂、外傷をさしているのですが、では寝違えは外傷に入るでしょうか? 一般的に言われている外傷の概念からは外れているのですが解剖生理学的に説明すると筋細胞・筋線維の機能不全による該当する筋の収縮または伸張不全が起こり反射的に疼痛が発生すると考えられています。 ひどい人は筋細胞レベルで引き伸ばされた状態があると言われています(生きている方の頸を解剖するわけにはいかない為) 柔道整復師が学校で習う教科書にも挫傷(※因みに挫傷は所謂、肉離れの状態です)損傷レベルのT度の説明にも筋細胞の伸長があり と明記されています。 (学生の頃は細胞レベルをどうやって確認するんだ!って思っていましたが)外傷に於いても負傷原因を明らかに覚えているもの覚えがないものがあります。 寝違えに限らず、疲労骨折や習慣性の脱臼などは負傷したという意識が持ちにくい外傷といえます。こうして文字にして起こすとこじつけの様に思われるかもしれませんが生きている人間の身体の中で起こっている事を白黒はっきりと分ける事自体が難しいのですがそこは法治国家でルールを守らなければ我々の生活自体が破綻を起こしかねない状況にあるのも事実です。 今後とも柔道整復師の仕事自体は無くなる事はないとは思いますが健康保険が使えるかどうかは、正直 解らないとしか言えません。 柔道整復師の技術のベースに「柔術」の中の活法が在りますそのルーツは室町時代とも江戸時代とも言われています。 そんな歴史のある技術自体が廃れようとしている事も事実ではあるのですが大局的な流れで云えば、必要とされるもので有れば残って行くのではないでしょうか! 柔道整復師の仕事は「健康保険ありき」ではなく、歴史的な背景で先人たちの地道な貢献によってもたらされたものであって、この先の保障はありません。健康保険が使えるようになった経緯も戦後の動乱期に整形外科医が少なく、町の柔道場の先生が人々のそういった外傷を治療していたといういきさつからも健康保険が使えるようして国民の健康維持・向上のために一役を担っていました。 ただ、現在は整形外科医も病院の数も満たされており余程の過疎地区を除いては緊急要素が少ないと言わざるおう得ない状況となっています。 日本の経済状況を鑑みれば健康保険の資金繰りは危険水域にあるのが現状です。 この中で健康保険を使う人、運用する人、そして柔道整復師として何が重要であるかを良く考えていくべきではないかと思います。
[め]・・・ 眼力 |
「めぢから」「がんりき」と言われると「視力」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここで紹介したいのは「目の動き」に関してです。勿論視力が良いに越した事はありませんが、それに加えて眼の動き、つまり眼球の動きや遠近を感じる動きを意識して動かしてやると視力や頸・肩の凝りが改善されたりします。
五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)のうち、視覚が70パーセント以上の情報量があると言われております。その視覚の中には様々な「視力」が分類されています。通常検査などでは片方ずつを伏せて検査をする方眼視力を思い浮かべますが、スポーツ選手などに必要なのは「動体視力」という動いているものを見極められる視力と言われています。
眼球には随意筋である六つの筋肉がついています。その六つの筋肉も年齢と共に衰えたり、偏った使い方をしていると凝り固まり動きが悪くなってきます。眼球の中にも網様体筋が内在しており、水晶体(カメラのレンズの役目)の厚さを調節する機能を持つ筋肉がついています。
最近では仕事やプライベートにおいても、パソコンや携帯・スマートフォンの画面を長時間見ていたり、子供でもTV・携帯ゲームなどをするケースが多くあると思います。情報量の多い画面からの自分の欲しい情報を凝視して判断⇒認識⇒反応しているのですが、その作業の際、六つの筋群は逃さないようバランスを保ちながらロックオンして情報を得ようと頑張っているのです。先ほども述べました様に、視覚からは大量の情報が入力されますが、その殆どは脳で処理され必要であるものだけが認識されているのです。そうでないと脳もパンクしてしまうそうで、眼からの情報は大切なのです。
統計では東大生の平均視力は同年代の学生よりも劣るそうですが、文章を読むスピードは平均な人の3倍近い分速1500〜2000文字だそうです。つまり、入力量を増やして脳をフル回転させると頭が良くなる?!かなり突飛な考え方ではありますが、脳の神経細胞は刺激によりそのネットワークを強くしていくと言われていますから、まんざら暴案でもないと思います。
ではどの様にすると眼の動き自体が良くなり、文章を沢山読めるのかと言うと、眼についている筋肉を鍛えることで眼球運動を素早く行える様になります。まずは、眼球を上下左右素早く動かすエクササイズを行ってみてください。自分自身では分かり辛いですが、トレーニングをすると眼球の動きが格段に早く動いている事が他人から見ても分かる様になります。
今回もタイトルと内容がリンクしていませんでしたが、皆さん目を労わって下さい。
[も]・・・ もてなし |
最近、治療院業界でも「ホスピタリティ」とか「接遇」という意識を持ってサービスの向上に努めている治療院が増えてきました。少し前なら「医療はサービス業で有ってはならない!」とか「医は仁術」などと言われていましたから、拝金主義的な事をしていると叩かれたものですが、今ではホテル並みの設備やサービスを兼ね揃えた病院や治療院が出現しています。
自分も整形外科で勤務していた頃は「赤ひげ先生」的な院長先生でしたから、患者さんには慕われていた先生でした。時には患者さんの事を思いやり叱ったりするのですが、中にはそれに対して怒り出す患者さんもいたりしました。
今でも「患者に様つけて呼ぶな!患者よりも低い位置にいたらよい方向に導けないぞ!」という言葉は今の流れとは少し違うと思いますが、患者さんの事を思えばこそのお言葉だと思います。決して自分が偉いとか知識があるとかと言った意味ではなく、座標的な意味で使われていたようでした。
そんな考えにどっぷりの自分でしたが、最近では自己啓発、心理学、コミュニケーション、ホスピタリティ系のセミナーにも出席するようになりました。ホスピタリティのセミナーやNLPのセミナーは変な汗が出まくり、幽体離脱しそうな位その場から離れたい気分になります。
相手の事を考えて思いやり、どうやったら相手が喜んでいただけるか!掃除が行き届いていなかったり、先生自体不衛生であったり、体臭がきつかったり、言葉遣いや、院内の雰囲気、コミュニケーションであったりと、当たり前の事ではありますが考えと行動が一致しない部分です。
治療技術だけで治っていく訳ではなく、患者さんの意識や取り組み方で良くなっていく方向性が違ってきます。当院では居心地の良さよりも「あてにされる治療院」を目指しているのですが、患者さんの協力なしでは良化していかないと考えており、その為のスキルアップもしていこうと考え苦手なセミナーで変な汗をかいております。
言葉一つで痛みが変わったりすることをTRKで学ばされているのですが、なかなか身についていないですね。心配りは治療術にも生かされます。観察力、記憶力、想像力、やさしさ、思いやりといった心配りが自然にできるように修行中です。