TEL.
055-298-4566 |
ここでは、患者さんにお渡ししている「ニュースレター」や「お休みのお知らせ」の中から、身体・治療に関する事を書いた物を集めております。
一体、誰が読むんだ!!と思える内容なのですが、当院に来てくれるクライアントさんは理論好きで意外に読んでいて下さり、逆にマニアックな質問を受けたりもします。
そんな質問に答えられる様に勉強し直したり情報を集めたりして、クライアントさんと切磋琢磨して出来たページです。
お時間が取れる時に読んでみて下さい。
※毎回、枕の部分とお尻の部分の内容が全然違っていて「フリ⇒オチ」になっていない!とご指摘を受けます。
その通りなので、文章力のなさを痛感しています。。。
あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 |
---|---|---|---|---|
は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 |
[か]・・・ 肩こり |
症状別のところでも書きましたが、肩こりは治すというよりも、肩こりにならない身体作りがポイントであると考えられます。そのために当院ではストレッチポールを使用したやり方や正体術の自己調整法などの肩甲骨を動かすエクササイズをメインに指導しています。 それと腕の使いすぎで肩凝りを訴える方が意外と多くいらっしゃいます。アプローチとしては末梢側(手指側)からの治療方法をとる事が多いのですが、自分ではなかなか背骨を伸ばしたり、捻ったりというのは肋骨があるためしづらいと思います。そんなときは指や手首、前腕のエクササイズを行ってみてください。
肩こりは日本人特有の症状と言われていますが、うちのクライアントさんでフィリピンから来日されて20年以上という方がいますが、日本に来てから肩こりを感じるようになったとおっしゃっていました。その他にも何人かの外国の方がいらっしゃいますが、総じて日本人特有と言われる肩こり、眼精疲労、四十肩、などの症状を訴えて来院されるケースがあるので、もしかすると天候や生活環境、作業様式などの条件が関係しているのかも知れませんね。
・自分で行うエクササイズとしては、肩甲骨を動かす事を意識して行っていただくことです。有りがちな動きとして肩関節を回してしまう方がいるのですが、余り勢いをつけて肩関節をグルグル回してしまうと痛めてしまうこともあるので、あくまでも肩甲骨のスライドを意識して動かしてみてください。
肩甲骨のエクササイズ:肘を曲げ、指先を自分の鎖骨に触れるようにしてください。次に肘先で自分の身体の真ん中に円を描く様にゆっくり身体全体を捻じる感じで行うと良いです。
[き]・・・ 気 |
氣とは・・・
師匠に「気とは?!」と聞いてみたところ「氣」すなわち「観念」と即座に答えられた。
「観念」を調べると物事を正しく見極め、精神を集中して思い考える事などの説明が並ぶ。
自分は「氣」と言うと何か目に見えないような波動?!が出ていてその見えざる力をいろんな形で表現したり、操れるパワーを「気功」や「超能力」、「レイキ」などと云っているものなのかな〜とごく最近まで考えていました。正直、スピリチュアルとか霊とか超能力など、苦手と言うか全然信じていない部類の人間だったのですが、ご縁があり様々なオーソリティーの方々にお会いする場面があってお話しをさせていただくと、会話の中に普通にそういった類の言葉が出てきたりするもので、多分そんな経験や思考が備わっているのだろうと思えるようになってきました。
因みにWHO(世界保健機構)の健康の定義の中にも「霊的にも健康でなければならない」と明記されています。最近は肘井先生や高塚光さんにお会いしてから、そういった世界もあると思えるようになってきました。
※因みに肘井先生のお師匠の千葉先生は「氣とは質の変換」と答えられております。
[く]・・・ 苦悩 |
開業して10年、治らない患者さんがいると本当に悩み、「なぜ治らないのか?」「他に原因があるのか?」「見落としているのか!」など、どんどん負のスパイラルに入ってしまい他の患者さんの治療にまで影響が出てしまうことがあります。
特にお年寄りの場合、教科書通りにはいかない事が多く、反応も出にくかったりします。だからと言って「年齢だから!」と言うフレーズは使わないようにしています。例えお年寄りでも、身体を鍛えている人は何もしない人に比べると結果が違ってきます。
治療も患者さん自身の協力があってこそ効果が増進されます。治らないと諦める前に自身の意識を変えるだけで変化していったりします。
治療に入る際はどんな患者さんも「治る」と思いながら治療に入ります。治っていく身体作りのお手伝いができたら幸いです。
あくまでも、自分にできる事は皆様の健康のお手伝いです。健康になっていくのは皆様一人一人の身体と心だと考えています。悩まずにご相談下さい。お手伝い致します。
[け]・・・ 肩甲骨 |
山梨に来て初めて「かいがら骨」という名称を患者さんに教えて頂きました。確かに似ている感じがする!
投げる競技を語る上では肩甲骨の動きが非常に大切で、肩を壊して来院してくる投手の子供達の場合、殆ど肩甲骨の動きが出ていません。投手としての醍醐味は、スピードの有る球で空振りさせる事ではないだろうか・・子供たちも自然と速いボールを意識し、腕の振りを早くしようとするので、フォローが取れなかったりする子を見たりします。
腕の振りを意識しすぎて肩だけを使って投げていると、筋肉や靭帯、腱などの軟部組織に負担がかかり、オーバーユース(使いすぎ)を起こして痛みを出してしまいます。そういった故障に繋がらない為にも肩甲骨の動きが重要になってきます。
ひとつの目安として、肩を内旋内転させ、指先が肩甲骨の中間の上位まで行くように指導しましょう。反対側の手を上からおろし、引っ張り合いながら、可動域を出させるといいと思います。この動きが固くて手が届かないような子はタオルを使ってやってみて下さい。
硬いからといって他人が強制的にやらないようにして下さい(痛める可能性があります)。両方とも手をつなげるのが理想です。右利きの子は右を上にしたほうがつなぎづらいと思います。
なぜ利き腕じゃない方もやらせるのかと言うと、良い投手のモーションを見て下さい。必ずと言っていい程グローブを持っている方の手(肘の場合もあります)を水平ぐらいまで引き上げ、腕を内旋させています。ちょうど、弓道やアーチェリーでテンションを上げていく動作に似ていると思います。その際に肩甲骨を引き付ける動きがとても重要になってきます。
最近よく言われている体幹の動きの一つに、肩甲骨の動きも含まれます。勿論、肩甲骨だけではなく、肋骨や背骨、鎖骨や骨盤の動きも関わってきますが、まずは肩甲骨を意識させ自由に動かせるようエクササイズしてみて下さい。投げる競技以外にも肩こりや頸肩腕症候群の方にも効果があります。
「かいがら骨」の間にせんべいを挟んで割れるぐらい操れるようにしてみてください。
[こ]・・・ 骨盤 |
「骨盤矯正やってますか?」「骨盤歪んでいますか?」と聞かれる事が多いのですが、皆さんは骨盤が歪んでいると自覚される事ってありますか?
勿論、クライアントさんの中にはちゃんと明確な理由から応えてくれる方もいます。しかしマスコミやインターネットなどの情報から、自分がその症状に当てはまるからイコール⇒骨盤が歪んでいると刷り込まれている方を多く見受けられます。
足の長さや骨盤の高さを目安として表現しますが、元来足の長さや骨盤(腸骨)の大きさは左右違いがあるので、それを基準とすること自体に無理があるのです。ただ何事にも基準となるべき物差しが必要なので、クライアントさんに伝わりやすくする為に用いています。
当院でも骨盤矯正を行っていますが、治療目的の為の骨盤矯正であって「ダイエット」や「スタイリング」を目的とはしていません。しかし結果的にウエストが細くなったり、姿勢が良くなり内臓の働きが良くなる方も見受けられます。
ただ、骨盤を良い状態に持っていっても再び元に戻ってしまうのはそれを維持できない理由があるからです。一つは筋力的な問題で、筋・筋膜の収縮力の低下により筋紡錐やゴルジ腱といった受容器の反射が悪くなり、筋や腱が付着している骨膜の膜伝導が鈍化したり、靭帯の不随意性の反射が低下する事がわかっています。捻挫などで靭帯がゆるくなったりするのは、こういったメカニズムが働いた状態と言えます。骨盤ダイエットやプロポーションを気にされる方であれば、骨盤や下肢の筋力と柔軟性を保つようなエクササイズをしながら骨盤矯正を受けられるといいと思います。
骨盤の話からそれてしまいましたが、骨盤を歪ませる原因には筋力低下、不良姿勢、足首捻挫、片減りした靴、肩の故障、反復的な同一方向性の動作、咬合障害、出産、瞬間的な衝撃脊椎、骨盤の病的な疾患などがあります。特に仙腸関節原性の痛みには効果が高いです。仙腸関節に原因があって骨盤矯正により機能的障害が排除されるとアッサリと痛みが取れたりします。背骨の土台となる部分の骨盤(腸骨、恥骨、坐骨、仙骨、尾骨)の骨盤力を鍛える事が腰痛や膝痛、ひいては婦人科系の疾患にまで影響を及ぼしますので鍛えてみてください。