肩こりとは?
頸から肩および肩甲骨間の範囲に感じるコリ、つまり、鈍重感、疼痛 など
人によって表現の仕方は様々です。
更に原因となると
◆ストレス
◆不良姿勢
◆眼精疲労
◆咬合障害
◆過度の反復性運動
◆ムチ打ちや寝違えなどからの二次的な発症
◆内科的要因(高血圧症、心疾患、胃腸障害など)
◆その他、冷房などによるような環境要因、季節要因 等
様々な原因が有るためにこれといった治療方法が確立されていないのが「肩こり」です。
※「肩こり」は日本人特有のもので欧米人には少ないとされています。
一説には「日本人は頭の大きさに比べ頸の筋肉が弱いから」と言われています。
確かに男性よりも女性の方のほうが肩こりを訴える方は多いのですが、うちの院にいらしてる
カナダ人とフィリピン人のクライアントさんは、日本に来てから「肩こり」になったと
おっしゃっていました。
もしかすると、気候や環境が影響しているのかも知れません。
因みに「肩こり」という言葉を考え出したのは夏目漱石だそうです。
肩こりのメカニズム
頸・肩周りには多くの筋が走行し、頭や両腕を支え吊るしています。
最近ではパソコンや携帯ゲーム、スマートフォンなどをする時間が増え、長時間の不良姿勢により頭や上肢を支えている筋肉が長時間の緊張により筋内圧を高め、血管を締め付け血流障害をおこして筋肉に酸素や糖が運ばれにくくなります。
代わりに筋肉内には炭酸ガスや乳酸などの疲労物質が蓄積され、その疲労物質がまた筋肉の収縮力を悪くさせて悪循環がコリや痛みを起こすのです。
まさに「肩こりの負の連鎖」となり、結果的に頭痛や睡眠障害まで起こしてしまう方がいます。
治療
当院の肩こりのアプローチは、基本的にはご自身による改善方法を見つけていただく為の治療を心がけております。
肩が凝った⇒マッサージ⇒仕事や日常で再び肩が凝る⇒更に強いマッサージ
というように筋肉だけのアプローチを続けていくと、筋線維を傷めるだけではなく閾値が上がり、更に強い刺激を求めていきます。
頸部、上肢の症状の場合
「肩こり」は原因によりアプローチを変えていますのでお一人お一人違ってきますが、
流れ的には第一肋椎関節・胸鎖関節・手関節に関節包内矯正を施療してから、頭・頸・肩周辺・上肢の筋肉を緩めます。
頭蓋骨や遠隔の部分からのアプローチで変化を出す事ができるので、受けられた方は一応に驚かれます。
「負の連鎖」を断ち切る為、出来るだけクライアントさん自身による改善方法を見つけていただく様に、自己調整法や日常での意識づけが大切で有ると考えております。