TEL.
055-298-4566 |
ここでは、患者さんにお渡ししている「ニュースレター」や「お休みのお知らせ」の中から、身体・治療に関する事を書いた物を集めております。
一体、誰が読むんだ!!と思える内容なのですが、当院に来てくれるクライアントさんは理論好きで意外に読んでいて下さり、逆にマニアックな質問を受けたりもします。
そんな質問に答えられる様に勉強し直したり情報を集めたりして、クライアントさんと切磋琢磨して出来たページです。
お時間が取れる時に読んでみて下さい。
※毎回、枕の部分とお尻の部分の内容が全然違っていて「フリ⇒オチ」になっていない!とご指摘を受けます。
その通りなので、文章力のなさを痛感しています。。。
[た]・・ 帯状疱疹 |
帯状疱疹(水痘、ヘルペスウイルス)の初期の症状で来院されるケースがあります。
通常は肋骨神経の走行上で帯状に湿疹が現れますが、初期の場合は痛みが先に出てから湿疹が出てくることもあり、帯状疱疹とは気づかずに「肋骨が痛い」とか「顎が痛い」という症状で治療に来られます。感染した神経節によって発症する部位が違ってきますが、代表的なものは肋間神経や三叉神経、顔面神経です。ウィルス自体は珍しくないウイルスですが、発症してしまう時は過度の疲労やストレス、ガン治療などによって免疫が落ちた際に現れます。うちのクライアントさんには坐骨神経が罹患し、病院での治療で神経炎は治癒したものの、疱疹後神経痛が残存してしまい通院されている方がいます。
病理学的な説明は割愛させて頂きますが、ワクチンなどによって神経炎は治まるものの神経痛が残るケースの多くは、初期の段階で発見・治療などが遅れたりすると帯状疱疹後神経痛として痛みが残る場合があります。水泡も2〜3粒程度しか出ないケースもありますので、原因が不明で痛みの走行上に水泡がある場合は直ぐにドクターに見てもらいましょう。
帯状疱疹後神経痛には鍼灸などが効果がありますが、経過が長い場合などは結果が出にくいです。
[ち]・・ 父 |
うちの親父とはあまり、そりが合わずに学校を卒業すると同時に家を出ました。それから何十年間、連絡は入れるものの帰省したり上京してくるということもなくいました。しかし4〜5年前からアルツハイマー病だとわかり、いろんな事でわだかまっていた事が一気に吹き飛んだというか、気が抜けたというか、自分の感情なんかどうでもよくなり、頻繁とはいかないものの、様子を見に行って来ようかと思う様になりました。
今でもたまに、病気になる前に自分の中にあった感情が蘇って文句の一つも言いたくなりますが、親父の病状は年々進行している様で、痴呆や性格の偏り、暴力などがひどくなっているらしく、そばにいるお袋のほうが先に参ってしまうのではないかと心配しております。
何故プライベートな事をこのような場にさらけ出しているかというと、日本は世界のどの国も経験した事のないような「超高齢化」を歩んでいる為、自分のようなケースはよくある事としてみていたほうが良いと考えているからです。
自分の親・兄弟・自身も老いるという事を想定して、その時、自分自身の気持ちの準備が大切です。対応策はその時に考えればいいのかなと思います。生まれてから死んでいくまで自分の人生であり、死に方までが健康のステージではないかと考えます。
「生まれ方」は自分ではプロデュースできませんが「死に様」はある程度の予見ができると思うし、出来れば自分の葬式の演出もしたいと思っています。別に葬式をやりたいわけではありませんが、お世話になった方々一人一人に感謝の言葉でも入れた映像でも送りたいな〜と。。。大分話が飛躍しましたが、呆けた親父を見る度、自分の将来を考えさせられます。
[つ]・・・ つながり |
いろいろなセミナーに出ていると「あれ!どこかでお会いしました?」とか「また、一緒になりましたね!」という感じで出会いの機会が有ります。出会いと言っても男同士なので胸がときめくような事はなく、大体が出席したセミナーの内容の会話だったり、仕事上の話だったりしますが。
で!話していくと意外なところで共通の友人や知人がいたり、同じ学校の出身だったり、昔住んでいた場所が近かったりという事があります。
前にも書きましたが、人と会って会話をしたり、知らない人ばかりのところに行くのは本当に!苦手で、出来るだけ知り合いの先生などを誘って行くようにしています。
セミナーなどに行って、話しかけられれば話せるのですが、話しかけられない場合はスマートフォンをいじっています。「誰か話しかけてくんね〜かな!」って時間が苦痛なのでセミナー会場近くまで行ってから(遅刻は嫌なので)時間を潰してることが多いです。
初診の患者さんとお話をするときは非常に緊張しますが、僕以上に患者さんの方が不安だと思うのでそこはあまり緊張しなくなりました。うちは開業以来一切の広告を出した事がなかったので、完全に「クチコミ」だけでした。クライアントさんがクチコミをしてくれるわけですが、友人関係に紹介する場合は、やはりご紹介で来院されるクライアントさんもそのクチコミしてくれた方に似ているんです! 雰囲気や間合い・・とにかく「何となく」ですが似ている事が多いです。
でも職場や学校やクラブが同じだから、と紹介された場合はそうでもない気がします。
当たり前かも知れませんが、何年も続いているような関係性をもった間柄は考え方や雰囲気が似てきますよね!「気が合う」とか「波長が合う」という感覚がうちのクチコミを支えてくださっています。未だに会話に困る事ばかりですが、逆に患者さんに「気を合わせて」頂きながら治療しています。
[て]・・・ テクニック |
徒手療法には様々なテクニックがあり、それこそ世界中を探せば何千何万というテクニックがあると思います。
自分自身もおそらく20以上は学びました。しかし普段は2〜3個を中心に使用し、症状が改善しなければ違うものを引っ張り出してきます。普段使わないテクニックなので、手順やポイントを忘れている事があり、レジメノートを見ながらの治療になったりします。
テクニックによっては全く逆の理論、逆のアプローチであったりして、自分自身も間違えて覚えていたりするのですが、自分が信じて行った治療は理論やアプローチが違っていたとしても治ってくれたりします。後で「あれ!圧をかけていなかった!」と気が付くのですが、結果は良かったりします。
理論と言うのはもちろん大事で、スランプになった時やなかなか治らないときなどは理論の確認から行います。教書をもう一度読み返したり、テクニックや検査を再確認しながらやります。
結果が伴わなかったり、良くなったり悪くなったりを繰返している症状が、逆のアプローチにより症状が取れる事があるから治療は面白いです。その様な場合でも「どうして痛みが取れたんだろう?」と理論的な裏づけが欲しくなりますが、それはそのクライアントさんだけに起こった事象だったりします。
解剖、生理、病理学、運動学、心理学にしても、全てに同じ様に当てはまらないからかも知れません。個体差があり、環境要因が違って、心理状態が異なっていればアプローチはおのずと違ってくるのだと考えます。
ただ、エビデンスを元に現代の医療として信頼されるには理論の構築と再現性や有効率といったものがなければ現代医学として認知されない事でしょう。自分自身に当てはめれば、今までは理論があって技術の習得と考えていましたが、現代医学としての立ち位置も大事ではあるが本質はもっと違うものなのかな〜と思えるようになっています。現代医学を否定するのではなく、医療を受けること自体の考え方を変えなければいけないのではないでしょうか?
あ!テクニックの話で、たまに同じ治療だと飽きるので違う治療をして「お〜!!」って言ってもらえると、ちょっと悦に入ったりします。そんな不思議体験もたまにはある治療を、あなたも受けに来ませんか!?
[と]・・・ 歳だから |
クライアントさんの中には、病院などで「年齢でしょうがない」や「歳だから諦めなさい」といった説明を受けられてドクターショッピングの果てに当院にいらっしゃる方がいます。
勿論、うちの治療をしたから年齢が若くなるとか変形が治るとかいう事はありません。
ただ、加齢変化に於いても急に変化していった訳ではないはずです。変形していても痛みのなかった時期、痛みが出てきた時期には何かしらの原因があり、素因として潜在的なものが加わり症状が出現すると考えます。80歳なら80歳成りの健康法、養生の仕方があります。食事や運動に気をつけ健康でありたいと思って常日頃から養生している方はしていない方に比べると結果が違ってきます。歳だからとあきらめずに、日々の生活に於いて食事や運動、生活環境を意識するだけでも痛みとの付き合い方が変わってきます。
当院では少なくとも、治療前と治療後で変化が出るように心がけ治療させていただいております。